ご購入前にご理解頂きたいこと

ご購入前にご理解頂きたいこと
私たちのつくる獅子や器は、土作り・釉薬作り・成形から、すべて職人たちによる完全手づくりの為、 一つ一つの表情が違うことが特徴です。
また、使えば使うほど柔らかな表情に、手に触れれば触れるほど馴染んでいきます。 それらの特徴を手づくりの味わい、良さとしてご理解いただいた上でのご購入をお勧め致します。
1.ウェブ上の画像との若干の風合い(柄、形、色)の違い
初釉薬の調合や焼成の状態による色味の差、手作業での成形による形状の差、 手作業での線彫・絵付けによる絵柄イメージの差等、商品は一つ一つ風合いが異なります。
2.表記サイズとの若干の違い
手作業による成形・焼成の際の収縮具合により、商品サイズに個体差が生じる事があります。
3.釉薬や化粧土の色ムラ、垂れ
絵付けの筆致や、釉薬や化粧土を掛けた際に色ムラや垂れが生じる事があります。 また、焼成時の炎の触れ方により、釉薬の色味が強く出る場合もございます。
▶化粧ムラ
▶釉薬色ムラ
▶釉薬のタレ
4.鉄粉
黒っぽい斑点は「鉄粉」と呼ばれ、原料となる土に含まれる成分が焼成の際に出てくる現象です。 小さなものに関しては良品の範囲内としております。
▶貫入と鉄粉
5.染み
陶器を水に浸けると、斑点のような模様が出て、色が変わることがありますが、表面の化粧土に水分が染みこむ為に起こる現象です。乾くと目立たなくなります。品質に問題はございません。
6.貫入現象
焼成時に素地と釉薬の収縮率の違いからできる、ヒビの様にみえる現象を「貫入(かんにゅう)」といいます。
この現象は、陶器の特性上器に強く現れるものと現れないものがございますが、貫入現象に関しては陶器の特徴としてご理解をお願い致します。特に白地のものは目立つため、使い始めに驚かれる方もいらっしゃると思いますが、ヒビではありませんのでご心配はいりません。
陶器は窯出し後、少しずつ温度が下がっていきます。温度が下がると陶器は収縮します。その際、陶器本体と上からかけた釉薬の収縮率に差があり、互いに引っ張られ合いながら収縮するため釉薬の層に細かなヒビが入ります。この現象を「貫入・かんにゅう」と呼びます。
陶器の性質上生まれてくるもので、ヒビとは違いそこから水分が漏れてしまうようなこともございません。安心してお使いください。ただし、釉薬の層には水分が染み込みますので、薄い色の釉薬や、白地に透明の釉薬がかかっている場合などには、色染みが目立つ場合がございます。
また、陶器の温度が上昇し、下がる際に起きる現象なので、お料理やお飲み物にお使いいただくうちに貫入が増えていくこともございます。陶器ならではの味わい・育てる楽しみとして、経年変化を楽しんで頂ければと思います。
できるだけ色染みを防止したいという場合、購入後に目止めという処理を行うことで、できるだけ染み込みを少なくすることも可能ですが、完全に貫入が埋まるわけではない事をご理解ください。
また、事前に陶器をお水にくぐらせ、水分を含ませてからお料理・お飲み物にお使いになることで、染み込みを起きにくくすることができます。 目止めの処理につきましては初めて使う時にする事に詳しく記載がございますのでご一読ください。
▶貫入
▶貫入水入れ前
▶貫入水入れ直後
▶貫入水入れ数分後
7.気泡
釉薬や化粧土を掛けた際に生じるピンホールや細かな気泡に関しては、良品の範囲内としております。
▶釉薬プツプツ
▶気泡
8.表面のキズ
窯出しや出荷の際に生じる細かなキズがございます。濃い色の釉薬に関しては目立つものもございますが、 製造過程上の現象として、ご理解をお願い致します。
▶小さなキズ
9.高台のヒビ
素地の上から化粧土を施した商品のうち、高台のあるマカイやカップ類に関しては、高台に沿ってうっすらと化粧土にヒビが入ることがあります。化粧土を掛ける工程上、どうしても生じてしまう現象につきまして、 ご理解頂けますようお願い致します。 (上から透明釉によりコーティングが行われております。破損の心配はございません。)
▶高台ヒビ上から釉(1)
▶高台ヒビ上から釉(2)
10.石はじき
沖縄の地質には石灰分が多く含まれます。県内で採れた陶土を使用する育陶園の陶器にも、その影響が出てしまうことがございます。それが、石はじきと呼ばれる現象です。
稀に、石灰のかたまりが陶土の中に含まれていることがあり、焼成時や窯出し後、何らかの衝撃によって釉薬を突き破り、陶器の表面に飛び出してきてしまうことを指します。 窯から出てきた時に飛び出ていたり、入出荷の際に検品で発覚したりと、私どもの手元にあるうちに飛び出てきてくれることもありますが、稀にお客様のお手元に届いてから飛び出てしまうモノたちもあるようです。
飛行機での空輸の際、気圧の影響で飛び出たり、持ち運びの際の揺れ等で飛び出たりと、 様々な要因が考えられます。倉庫の中でストックしていた製品に、いつの間にか石はじきが出ていることもしばしばございます。
検品の際には全く表面に現れていない事がほとんどですので、防ぎようがないのが現状です。 原材料ひとつひとつに、人間の手ではコントロールできない自然の力が働いている証でもありますので、おおらかなお気持ちでご理解頂ければと思います。返品・交換については、よくある質問をご確認ください。
▶石はじきの状態
*石はじきによる欠けは、通常の破損と状態が異なります。欠け部分の中心に、真白い粉が吹いていますので、すぐに見分けがつくかと存じます。
【出典:壺屋焼窯元 育陶園】
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