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HASAMI仕掛け人が語る、ソークシリーズの舞台裏【前編】

HASAMI仕掛け人が語る、ソークシリーズの舞台裏【前編】

当店でも大人気の波佐見焼ブランド「HASAMI」を展開する有限会社マルヒロ。そのブランドマネージャー・馬場匡平(ばば きょうへい)さんと、「ソークシリーズ」の製造を手がける窯元 菊祥陶器の代表・木下博昭(きのした ひろあき)さん。

波佐見焼の可能性を切り拓き続ける二人が語る、「ソークシリーズ」制作秘話の一部を、前編後編でご紹介します。

マルヒロ利用イメージ HASAMI/ソークカップ(M)の詳細を見る

ソークシリーズで最も手を焼いたところ、大変だったところ、こだわったところは?

マルヒロ馬場さん(以下、馬場さん):大変だったのは圧倒的に2点、色の付き具合と色の出し具合ですかね。

菊祥陶器木下さん(以下、木下さん):厚みによって色が変化しやすいんですよね。土と液体と火の加減の3つの許容範囲が狭くて、色の変化がすごく出やすい。底の色がうまく出なくて、乾燥の具合や液体をつける時間、タイミング、濃度を複合的にテストを重ねていったんですよ。でも、そこまでやっても窯の中の温度によって色に差が出てしまう。

マルヒロ窯

馬場さん:みんなが初めてのことをやっているから、出た結果に対する修正を答えがないまま試さないといけないのが一番きつかったですよね。

木下さん:今までのものを使ってデザインだけ新しくするの時のアプローチが全く通用しない、カテゴリ自体が違うようなところで物事を進めていったので、予期しないことが色々起きすぎて、なんでだろうなんでだろうっていう壁の連続でした。そこをどうやって安定化させるか。。。ある程度の生地の厚みの安定はクリアできたけど、

馬場さん:そういうの得意ですもんね(笑)。

木下さん:(笑)。でもその生地の些細な厚みで液体の染み具合が変わったり、液体の塩梅で色の出方が変わってくるから、そこでもテストしながら、煮詰めるのに手探り状態であらゆる可能性を試しました。今までの陶器で意識しなかったところまで意識しないと安定した商品にならなかった。

マルヒロ製造工程

馬場さん:そこがこのシリーズ(Season5ソークシリーズ)でやりたかったことの一つでもありますよね。ある程度こなす感覚で作れるものだったら、売り物に対して気を遣うっていう感覚がどうしても薄れていく。

それが、言い方は悪いけど通常の今までの商品だと思うんですけど、でもそれだったら売る方も買う方も見えてきちゃうものが出てくる。「最初の方が良かったね」とか。そうならないためには、やっぱりちょっと難しかったり新しいもので売っていくことに意味があると思ったんですよね。

マルヒロ色合い この商品を詳しく見る

その未体験なところである程度商品になったというのは、(木下さんの)技術と僕ら(マルヒロ)の売り方の幅を広げてくれたかな、と思います。

木下さん:今回良かったのは、器の内側も外側も、ましてや通常ありえない高台(裏側)まで色を表現するっていうのは、本当に新しい取り組みでしたね。

馬場さん:無謀な製品によくチャレンジしてくれたなぁ、って思います(笑)。これに関しては無謀な挑戦ですもんね。

マルヒロ製品

木下さん:有田焼技術センターでも見たことのない、「なんだろうか」って首を傾げてしまうようなことが多くて。一点ものでもないのでしっかりと量産をしないといけないから、ある程度の幅の中に発色を抑えないと商品価値が生まれない。しっかりと市場に送り出せる製品になるまで、本当に色々と研究を重ねましたね。


手探りに近い状態から方法を模索し、400年培った技術力で製品として着地させる。その姿勢に作り手の情熱が伝わってきます。

そんな苦労の末に生まれた、一見陶器とは思えない質感をもった「ソークシリーズ」。一体どんな方に向けて製品開発をスタートさせたんでしょうか。尋ねてみると、お二人から意外な返答が。この続きは後編で!

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