ソークカップ4色セット

機能性と遊び心を兼ね備えた陶磁器ブランド「HASAMI」

最近セレクトショップや百貨店などでよく見かける波佐見焼。「かわいい」「おしゃれ」「丈夫で使いやすい」など、とくに女性の間での人気が目立っています。

私自身、両親への贈り物や結婚式でのお祝い返し、友人へのプレゼントなどで波佐見焼の商品を選ぶことが多く、贈った相手からの評判もすこぶる良好。丈夫で実用的なので、「重宝してるよ」という声をもらうこともしばしばです。

そんな波佐見焼が持つ魅力を、職人の技術と新しいデザイン感覚によって引き出し、現代の食卓に提案しているのが、有限会社マルヒロ。今回は「道具としての陶磁器」をコンセプトにしたブランド「HASAMI」からSEASON 05s の ソークカップ の4色セットご紹介します。

マットな質感がテーブルのアクセントに。

イギリスのパブで使われるようなお酒周りのアイテムを、素材そのものが持つ繊細な質感を生かして作られたこの SEASON 05s シリーズ。

まず目を奪われるのが、マットな質感の淡い色合いです。グレー、ベージュ、ブラウン、インディゴの4色の色合いは釉薬をかけているのではなく、焼き物の生地に染み渡る特殊な絵の具によって生み出されています。それにより、石や紙のようなさらっとした風合いを表現できるんです。

今回は、その全4カラーを同じサイズでセットにしてみました。ナチュラルな色合いが統一感を演出するので、置くだけでフォトジェニックな食卓にしてくれます。

手に持てば、焼き物とは思えないほど軽やか。鋳込み成形の技術を用いて、極限まで薄く成形しているので、軽さ、美しさ、そして上品な口当たりを生み出しています。また、8角形の底に向かってシェイプした、面のある形状なのでしっかりと持つこともできます。

サイズはS、M、Lの三種類で、容量はそれぞれ250cc、350cc、450cc。個人的な感想としては、来客用としては小ぶりなSサイズ、普段使いにはMサイズが便利そう。Lサイズはなかなか大きめなので、それこそ海外のパブで出てくるようなサイズ感が絵になります。

最近では雑誌やインスタグラムでもよく見かける HASAMI のアイテム。その中でも、この SEASON 05s のソークシリーズはどんなテイストのテーブルコーディネートにも使いやすい表情に仕上がっています。

有田の下請け産地から進化した「波佐見」

「HASAMI」は、長崎県波佐見町に根付く波佐見焼のブランドです。

波佐見は長い間、有田の下請け産地であり、その名はあまり知られていませんでした。量産を得意とする波佐見焼は、成形、型起こし、釉薬、窯焼きとそれぞれに作業を発注する分業体制で製造しています。多くの人が製造に携わるこの体制は、新商品の開発に多額の費用と時間がかかってしまいます。また各作業工程間の意思疎通がスムーズに進まないという問題を抱えています。

その反面、各分野の高い技術力を持ち、ひとたび製造する商品が決まれば非常に効率的な生産ができるという特徴を育んできました。そんな波佐見焼きの強みをベースに、分業の垣根を越えた新しいものづくりを提案するブランド「HASAMI」。

産地としての誇りを胸に、「”道具”としての陶磁器」を作ることを目指してスタートしました。使われるためにあり、よく使い込まれ、そして使い古される。言葉にはできない不思議な力をもった、愛される”道具”を作りたい、という願いを持ったブランドなのです。

HASAMI のブランドマネージャーである馬場さんは、その優しい人柄とものづくりへの情熱が周囲を惹きつける存在。商品企画をはじめブランドの世界観をデザインに落とし込むまでの中核の役割を担当しています。

製造工程を取材させていただいた際、その気取らず、優しく、親しみやすいスタンスが、 HASAMI のアイテムの中に現れているんだと感じました。

並ぶだけでコーディネート完成の4色セット

波佐見焼のアイデンティティと、新しい感覚から生まれるモダンなデザインにより生まれた、SEASON 05s 。

まるで北欧のようなシンプルかつで温かみのあるテーブルコーディネートが楽しめます。四つ揃えて、それぞれの色味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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