お箸をちゃんと。自分にあったお箸の選び方とおすすめ

毎日使うものだからこそ、こだわりたいのがお箸。適当なもので済ませてしまっている、なんて方もいらっしゃるかもしれません。でも実はお箸次第で食事の楽しさや、食べるものの印象まで変わってくるものなのです。そこで今回は当店が選りすぐったお箸たちを、実際に使ってみたレビューを交えてご紹介していきます。

お箸も、美味しさを左右する。

極端な話、割り箸を使っていると手が痛くなったり、咥えたときのゴツさ、ザラッとした感触はだいぶ存在感がありますよね。良いお箸は使いやすいのももちろんですが、料理の邪魔をしないという意味でも優れているもの。そういう点でお箸は料理を美味しく感じられるかにも関わってくるのです。まずはお箸選びのポイント4つを見てみましょう。

口あたり

舌や唇に触れる先端は、角がなく丸いものほど口当たりが良いもの。 さらに先端が細く仕上げてあるものは、口から離すときに唇に抵抗を感じることなくスッと抜けていくから、料理の邪魔をせず快適という側面もあります。

掴みやすさ

先端が丸い形状は口当たりが良い反面角がないため、つるつるした食べ物は多少滑りやすいもの。その反面「eni 箸」のような四角形の先端だと、麺類やお豆腐などが比較的掴みやすいのです。先端の太さは、細いほど魚の骨など細かいものが掴みやすくなります。

持ちやすさ

手に触れる持ち手部分は、断面が四角形だと手の力を伝えやすいため、細かなコントロールが効きやすくなります。反面、角のない丸形だと手に馴染みやすいのがいいところ。

素材による違い

使われている木材によって、木目の印象も変わってきます。 たとえば「eni 箸」のイペは、木目が目立たず密で硬質な印象。反面、欅(けやき)は力強い木目が和な印象だったりします。桜は誰もが良いイメージを持っているでしょうから、素材の意味合いで選ぶのもいいですね。

それでは、CRAFT STOREの選りすぐりのお箸たちをご紹介していきますね。

tayfull 箸

とても繊細な竹のお箸。これ以上ないくらい先端が細いから、まるでピンセットのように魚の骨のような小さなものも取りやすく、食べ物を口に運んだ後の唇からスッと抜ける感じがとても良いのです。 いい意味で存在感がなく、まさに料理の邪魔をしないという快適さは驚きの発見でした。

長さは性別問わず使いやすい標準的な230mm。細いものの、靭やかで耐久性に優れた国産の竹を使っているため、末永くお使いいただけます。

tayfull 箸

2,310円（税込／送料別）〜

eni 箸

持ち手側は、縁起の良い八角形。先端は麺類も掴みやすい四角形の仕上がり。八角形から四角形に面が移り変わる造形はとても繊細で、職人技が光ります。

マットな光沢のある樫の木(ナチュラル)とイペ(ブラック)という木材で作られていて、どちらも表面がとてもスベスベ滑らか。持つたびに気持ちよく、ちょっとうれしくなります。

長さは230mmと、男女別け隔てなく使いやすい標準的なサイズに設計されています。四角形のコントロールのしやすさと、丸形の手に馴染みやすさの良いところのハイブリットという感じで、毎日使いやすいお箸です。

eni箸と箸置き

1,650円（税込／送料別）〜

けやき 夫婦箸

紀州漆器の伝統工芸士、林克彦さんによる「漆屋はやし」のお箸。持ち手は角の丸い四角でコントロールと持ち心地を兼ね備えています。先端に行くにつれてゆるやかに丸くなり、口当たりが良くなっています。

「tayfull 箸」ほどではないものの、先端も細く作られており口離れもよく作られています。長い方が240mm、短い方が225mm。

けやき 夫婦箸

3,520円（税込／送料別）〜

さくら 夫婦箸

こちらも「漆屋はやし」による夫婦箸。伝統工芸とはいえ、バイカラーがモダンなデザインですね。「けやき 夫婦箸」と基本的に同じ形状ですが、先端は「乾漆」と呼ばれる少しざらりとした滑り止めが施されているから、丸型の先端でも掴みやすさがあります。長い方が240mm、短い方が225mmです。

さくら 夫婦箸

4,620円（税込／送料別）〜

おいしい箸を選ぼう。

いろんなお箸を比較しているうちに、その日の食べ物によって箸を選ぶ、なんてのも楽しいなと気づきました。例えばお刺身のように、繊細に味わう料理はスッと抜けるtayfullのお箸。麺類はしっかりつかめるeniのお箸。二人で食べるときは夫婦箸、なんて具合に。ちょっとした知識があると、ごはんをいただく前のお箸選びも楽しくなってきますよ。