ふだん使いのグラスたち。スタッフが選んだお気に入りを集めました。
お茶を飲むとき、お酒をのむとき。CRAFT STOREのスタッフは日常でどんなグラスを選んで、どう使っているのか。みなさんの良きグラスパートナー選びの参考となるべく、今回はみんなの「ふだん使いのグラス」というテーマでアンケートをとってみました。
ろーたす 10ozゴブレット
まず一番多かったのが、当店おなじみの「木村硝子店 ろーたす 10ozゴブレット」を使っているよという人。
台のついたゴブレットというとちょっと仰々しくて敷居が高そうな感じがするけど、そんなことは無いと思わせてくれるのが「ろーたす」なのです。かくなる僕もろーたしすとの一人。シンプルなデザインで、ちょっと水を飲むくらいの時でも使っちゃう。まさにふだん使いをしています。
「毎日バナナと豆乳とはちみつと、山科の抹茶を入れたものをスムージーにして飲んでいるんですけど、ろーたすに入れています。」と語るのはスタッフのちゃまさん。
「それっぽくおしゃれに見えるのでテンションが上がります。しかも洗いやすい!」日々のちょっとした瞬間に感じるおしゃれというか「良いな感」って大事です。だから私たちは良いグラスを求めているのです。
「単純に見た目が好きです。実際に使ってみるとコンパクトに見えて意外としっかりしてるのも驚き。大事に使おうとなるけれど、相棒のようにガシガシ使いたくなるグラスです。」と答えたのはスタッフ長原くん。
台は意外と厚みがしっかりしていて、薄ーいグラスでありがちな、底が割れそうな怖さはあまりありません。持ちやすさも安心感があるんですよね。こういうところもふだん使いとして推せるところです。実はアイスなんかのデザートを盛ったりもできるのです。
光を味わうジネット タンブラー
スタッフの大江さんが選んだのはsghr(スガハラ)の「ジネット タンブラー」。削り出した氷のような宝石のような、涼しげで有機的なデザイン。暑い時期にいいですね。
「背が高くてたくさん入ります。アシンメトリーなデザインなので、見ていて飽きないんですよね。」そう、このグラスはとにかく光が綺麗なのです。
「手の収まりが丁度いいです。水・お茶・カルピスなど色々使っております。」カルピスを入れるって、なんかザ・ふだん使いって感じでいいですね。
飲み口は薄いものの、底が安心感ある厚み。食器棚にしまっておくのではなく、ふだん使いにはそういうところも大事です。
背の低い弟分の「ジネット オールド」も人気のアイテムです。
意外といろいろ、琉球ガラス
「琉球ガラス」にも複数票が入りました。琉球ガラスはその名の通り、沖縄のガラス工芸のことです。戦後まもないころはコーラなどの瓶をリサイクルして作っていたことから独特の大胆な気泡や色合いが生まれたともいわれるユニークな歴史を持っています。
「オリオンビールにはやっぱり琉球ガラスでしょ」というのは、当店オーナーの井手さん。沖縄好きにはたまらないアイテムです。
琉球ガラスは泡盛などお酒のロックグラスのイメージもありますが、それだけではもったいない。形によってはそば猪口にしたって涼しげです。実際スタッフの大江さんはフリーカップとしても使っているそう。
琉球ガラスは色とりどりなものが多いですが、単色のものもペアで色を組み合わせるとかわいいのです。
これだけ鮮やかなんですから、キャンドルホルダーにしてもよさそうと思いました。とはいえ、それ用に作られてはいないので、火が当たるなど高温にならないよう十分にお気をつけください。
歪みのないグラスだけが上質というわけではありません。これだけ工業製品あふれる世においては、手作りのあたたかみある表情もまた恋しくなるのです。
気楽に楽しむ CASUAL DISH
「割れない」ということもアドバンテージです。たとえば自然の中ですごすアウトドア、美味しいお酒を紙コップで飲むのって味気ないじゃないですか。
とはいえ薄ーいグラスを持っていくのはさすがに怖い、そんな方にこそCASUAL DISHのタンブラーを。これ、実はプラスチックなのです。
プラとは思えない見た目のCASUAL DISHのタンブラーは家でも外でも使えるすぐれもの。プラスチックはどうしても「継ぎ目」がバリッとしていて手あたりや口あたりが不快だったりするのですが、そこはさすが日本製。目立たないように仕上げられています。
飲み口も薄いから、ビールのようにさらりと飲みたい飲み物の邪魔をせず美味しくいただけます。
CASUAL DISHにはワイングラスもあります。スタッフの長原くんは「欲しいグラス」としてこちらを挙げていました。
「あまりお家でワインを飲む習慣がない人がワインを自宅で嗜んでみようかなと考えたときに、変に高いグラスを買おうとするよりかはハードルも低くていいかなと。樹脂なので割れる心配もないし、見た目はグラスに遜色ないので。」たしかにぱっと見た感じ、ガラス製とそう変わらないのです。
アウトドアでのワイン党にも嬉しいアイテムなのです。
重みを味わう デュオ オールド
「デュオ オールド」はsghr(スガハラ)のロックグラス。
ロックグラスは「重さ」がキモですね。デュオもオレンジの台部分がかなり分厚くて重く、青い飲み口の薄さのコントラストが心地いいのです。大江さんも「入っているの?入ってないの!?ていうデザインが好き。」と、欲しいグラスとして挙げてくれました。実はスガハラさんいわく、1996年の発表以来、大ヒットを続けているんですって。
「ロックでウイスキーを飲む時はいっつもこれです」と言うMDのそらさん。僕もちびちび飲みたい自家製梅酒のときはこれ。ちょっといい梅酒のように感じられてくるから嬉しい。
香りを楽しむ likka
ビール大好きな八木さんはsghr(スガハラ)の「likka」を推しました。likkaはクラフトビールでおなじみの「COEDO」とのコラボレーションで生まれたグラス。
「ビールを飲むのにちょっと良いグラスが欲しいなってことで買いました。見た目以上に量が入って、350ml缶が入るのはビール党としては嬉しいところ。飲み口が斜めだったり特徴的なデザインだから、お客さんに出すとちょっとした話題になりますよね。」
丸みのある形とななめカットの飲み口が香りを存分に引き出すので、特にホップを多く使った香り高いビールに合うんです。同じ理由で、芳醇な赤ワインももちろん合います。キラリと綺麗な表情だからカクテルもいいですね。
番外編 気持ちの良いコースター
夏のグラスのお供に、個人的にとてもおすすめなのが「soil COASTER」。テーブルがびしょびしょになる地味に不快な結露も、珪藻土が一瞬で吸い取ってくれるコースター。我が家では欠かせない存在です。グラスを放置して寝ちゃっても、テーブルに丸いシミがきることがありません。
グラスと一口に言っても、種類は本当に千差万別。今回はお茶だったり晩酌だったりとシーンの違いはありますが、スタッフがふだん使っているグラスを集めてみました。かくいうグラスマニアの僕は飲み物によって使い分けてたりもします。そこまでとは言わずとも、毎日のように付き合う良きグラス選びの参考になったら幸いです。
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