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文五郎窯

文五郎窯は、滋賀県は甲賀市の焼き物、信楽焼の窯元です。作家の奥田章さんによる十草シリーズなど、モダンな日常の器を作られています。

信楽は全国の産地でも珍しい、大量生産のための工業化をしていない焼き物の産地です。信楽焼でおなじみの狸の置物や、風呂釜のような大きい物の製造を得意としており、実は食器のような小物も作り始めたのは、ここ40~50年のことなのだそう。


大物ロクロ師の奥田文吾さん


文五郎窯は1862年に初代 奥田文五郎によって、壺や火鉢などをつくる「壺屋 文五郎」という屋号のもと創業。今は陶製浴槽のような大物を手掛けるロクロ師の五代目 奥田文悟さんと、モダンなデザインの食器等を手掛ける弟の奥田章さんによって受け継がれています。



文五郎窯は歴史がありながら、モダンなデザインの器をつくる窯元です。「信楽焼は時代によって移り変わっています。伝統的というよりは、同じところにとどまらない産地なんです。僕も先代から自分が作りたい物を作れ、と教えられましたね。」というのは、弟の奥田章さん。


食器を手掛ける弟の奥田章さん


奥田さんは20代半ばに学校で陶磁器の技術を学び、独学で自身のスタイルを作ってきたのだといいます。「製作に携わりながらも、オリジナルの面白いものをつくりたいなって気持ちがありましたね。人の生活スタイルが変わってるんだから、それに合わせたモダンなデザインの器を作りたかったんです。」その言葉通り、今ではスタイリッシュでありながら、焼き物の味わいを残した器を作られています。



今はショップになっているスペースが、当時ずっとロクロを挽いていた場所。その窓から見える竹林から着想し、竹のようにまっすぐ生える植物の「十草」と名付けたシリーズが生まれました。研草ともいい、古くは陶芸ではやすりとしても使われていました植物です。



柄としてはシンプルだけど、多くの線をひくことは絵を描くのと変わらないくらい難しいのだそう。決して派手ではなく、料理が映える日常の器としての使いやすさを大事にデザインされています。

「洋服を選ぶような感覚で器も選んでもらいたいな。カジュアルに手にとってもらえるような器を作っています。自分が作りたいものを作ってるから、10年後とかなったら、たぶんまた違うもの作ってると思います。」
未来はどんな作品を作られているのか、楽しみです。



文五郎窯さんは、築50年の倉庫を改修して誕生した「文五郎倉庫」というショップを併設されています。信楽に行かれる際は、ぜひ訪ねてみてくださいね。

文五郎窯 文五郎倉庫

電話番号
0955-42-2519

住所
滋賀県甲賀市信楽町長野1087

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